あらすじ
ハリウッドで映画予告編の制作会社を経営するアマンダは、
彼氏の浮気が原因で別れることに。
一方、ロンドンで新聞社に勤めるアイリスは、付き合っていた相手が
婚約するということを知り、落ち込んでしまう。
2人は、家や車を交換して休暇を過ごすホーム・エクスチェンジ
というサービスで知り合い、お互いの住まいを交換して
休暇を過ごすことにする。
感想
嫌なことから逃れるため、環境を変えたいというのは
誰もが考える事、アマンダもアイリスも失恋がきっかけで
現実逃避のような形で、家を交換することになる。
アメリカとロンドンだから、それはそれは環境が全然変わりますよね。
これだけ思い切り環境を変えていきなり生活できるのは
なかなかないことだと思います。
アマンダはアイリスの兄、グレアムと出会い本当の自分を取り戻して行きます。
グレアムもアマンダに惹かれていきますが
初対面からお互いに好意を寄せているような感じもありました。
お互い、短期間の関係と割り切ろうとするのですが、
お互いのことを知るうちに、どんどん惹かれていき
最終的には、離れられなくなりますが、
ちょっとここまで惹かれあった理由は何かわかりませんが、
どちらもこれまで出会ったことがないタイプであり、
実は、グレアムが結婚相手と死別して、子供がいるとわかっても
変わらずに、好意を持って接してくれたこと、
アマンダからすれば、これまでにいないタイプで、本当に
素の自分でいられたこと、それが一番の決めてだったと思います。
最後に全く涙がでなくなっていたアマンダが自分が泣いているのに
気付いて、本当に大切な存在だと気づいたのでしょう。
アイリスも、アメリカで脚本家のアーサーと出会う事がきっかけとなり
アーサーから受けた影響もあるでしょう。アーサーはアイリスの
良き理解者として、アーサーにとってもアイリスは、あいさつの舞台に
立つための背中を押した人物として、とてもいい出会いを果たします。
もうこれだけでもいい話ですが。
アイリスは、アメリカでマイルズと出会います。マイルズには
彼女がいましたが、彼女が浮気していたことが発覚します。
アイリスとマイルズは、境遇がほぼ同じです。お互い似たような
境遇を持っていたからこそ、惹かれたところもあるのでしょう。
アーサーやマイルズとの出会いは、アイリスに立ち直るきっかけを
与えたと思います。そして、別の婚約者がいながら、ロンドンから
アメリカまでアイリスに会いに来るという、良くわからない
行動をとるジャスパーにしっかり別れを告げることができたのです。
もし、アイリスが、アーサーやマイルズと出会っていなかったら
自分のためにアメリカにまでやってきたジャスパーと
やり直していたかもしれません。というか、ジャスパーやりすぎです。
さすがに、婚約者がいて、ここまでやる人はいないようにも
思えますが、世の中いろいろな人がいるからわかりません。
そして、無事に、アマンダとグレアム、アイリスとマイルズは
それぞれ結ばれましたというところでこの話は
すっきりとしたハッピーエンドで終わります。
まとめ
持論にはなりますが、お互い同じくらい好きというのがいいと思います。
どちらかが強すぎると、アイリスのように依存度が高くなり
のめりこんでしまうから。そうなると本当に周りが見えなくなる。
そういうのは、アメリカでもロンドンでも共通なんだなと思いました。
実は、自分は相手に依存しているんじゃないかとか
そういう危惧を感じている人は一度見てはいかがでしょうか。
キャメロン・ディアスの表情や仕草も割と見ものだと思いました。
ところで、「ホーム・エクスチェンジ」って実際に
そういうサービスがあるんですね。日本でもあったみたいですが、
サイトはなくなっているようです。ちょっと怖いな・・・。
おすすめ度 ★★
人生の教訓にしようと思ったこと
キャスト
監督 ナンシー・マイヤーズ
豪邸に住んでいる人が、あんな田舎の小さな家に行くというのは
ちょっと環境変えすぎ。ポジティブなのかヒステリックなのか
ちょっと読めないキャラクター。表情やリアクションは、
ああ、キャメロン・ディアスらしいなと思いました。
とりあえず、ジャスパーに依存しすぎてみてられない。
とても、そういう依存しそうな正確には見えないのですが。
ここまで依存してしまうとちょっと怖い。
妹が、お家交換で呼んだ相手といきなり寝るのは
さすがに怒られますよね。当然です。
子育てにやや疲れながらも、がんばるパパ役です。
男版アイリスといったところでしょうか。
この人も、それほどそういう依存するような人に
思えないのですが、アイリスと同じような部分があり
意気投合。お互い同じような傷を負っていれば
うまくいくのかもしれません。
頑固な一面もある、元脚本家。アイリスにもいい影響を
与えたと思いますし、逆にアイリスからいい影響を
受けたともいえる。さすがは人生の大先輩。