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一命 ネタバレ映画感想 命を粗末にしてはいけない。後戻りできない失敗が世の中にはあるのです。

(C)2011映画「一命」製作委員会

あらすじ

困窮した浪人たちの間で「狂言切腹」が流行していた。

大名屋敷に押しかけて切腹を申し出ると面倒を避けたい屋敷側からは金銭を与えられるというもの。

そんなある日、井伊家の門前に切腹を願い出る1人の侍・津雲半四郎が現れた。井伊家の家老・斉藤勘解由は、狂言切腹を疑い、以前同じことをした浪人の顛末を津雲に話をするのだが。

予告編


一命
■Prime Video
一命
監督 三池崇史
出演 市川海老蔵

感想

この映画で言わんとすることは、きっと深いものがあるのだと思うのですが、私ではちょっとその深いところまで理解できなかったのかもしれません。

 

きっと一番はこれではないと思うのですが、個人的に感じたのは

 

「貧乏って怖い」

 

これが何より一番でした。

 

劇中、貧困生活の主人公一家のシーンが長時間流れることが影響しているのかもしれませんが、何よりもこれが感じたものです。貧しいとはこうも苦しいものなのかと。

 

ちょうど来月から給料が20%近く減額予定の私には、ちょっと他人ごとに思えなかったりもして不安になりました。もちろんこれが一番のお題目ではないと思います。

 

切腹っていう行為自体、自分で命を絶つっていうもので、これを美学と捉えることは、その当時はきっと良しとされていたのでしょうが、そういった制度自体が悪しき慣習だと思いました。

 

命というのはそんなに粗末にしていいわけではないですよね。そういうこともこの作品では言わんとしたのではないかと思います。

 

ただ、狂言切腹っていう、ある意味詐欺のような行為を働いておきながら、それに対してとやかく文句を言うのはちょっと違うかもしれないですね。

 

ただの詐欺で死刑宣告はちょっと酷ではありますが、確かに、希望したから切腹させましたという言い分は正論以外なにものでもないですからね。現代では自殺ほう助罪か何かになるかとは思いますが。昔は恐ろしい時代ですね。

 

武士の情けという言葉もありますが、そういう情け深いものがなかったのは確かですね。そういう慈悲深さが欲しかった。

 

今の世の中でも、なんでもかんでも悪いと責め立てますが、何事も許すということが、本当に大切だなと改めて思った作品でもあります。

 

なんとなく後味の悪い、久々にあまり救いのない映画だなと思いました。

 

まとめ

市川海老蔵さんの演技が悪くはないんですが、癖がありますね。ちょっと聞き取りずらいなというところがありました。

 

瑛太さんの切腹シーンは本当に迫真の演技でしたね。

キャスト

監督 三池崇史

市川新之助(津雲半四郎役)

気持ちはわかりますが、やっぱり詐欺行為をしたほうが悪いと思うんですよね。義理の息子の生活状況などもわかるのですが、やって良いことと悪いことがありますよね。

なんだかモンスターペアレンツを見ているような気分でした。

戦国時代を生きてきた武士だからか、戦争を知らない世代ではかなわない強さ。こうも差が出てしまうものなのでしょうか。はたまた相手が弱すぎたのか。

瑛太(千々岩求女役)

家族のために最終手段として狂言切腹を行うものの、まさか本当に切腹をすることになって、慌てるものの後の祭り・・・なんだか本当に救いがなかった。

満島ひかり(美穂役)

本当に苦労人。最後は子供もなくし、夫が亡くなったことも知り絶望の上に自害するという・・・夫同様救いがなかった。

役所広司(斎藤勧解由役)

家の面子が本当に大事な時代だとは思いますが、許してあげるやさしさがこの人にもあれば。そういうやさしさが出せないような時代だったんでしょうね。

面子って本当に何なんでしょうか。今の世の中でもありますが、本当に大事なものは別にあると思いますね。

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