
世界が水没し、刻一刻と沈みゆく高層マンションという閉鎖空間。
「災害からの脱出劇」だけが、この映画の核ではありませんでした。
水が迫る恐怖と、その裏で進行するSFプロットが面白い。
以下、簡単なあらすじ、感想をまとめていきます。
映画『大洪水』の作品情報とあらすじ

基本情報
- 配信開始日:2025年12月19日
- 監督:キム・ビョンウ
- 上映時間:108分
あらすじ
ある朝、マンションの周りが水に覆われ
部屋の中にまで、水が入ってくるほどの水位に。
事の重大さに気付いたアンナは
息子のジャインを連れて、
マンションの上層階に逃げようとする。
予告
この映画の3つの見どころ
この映画の3つの見どころ
- 「災害×SF」ジャンルを越える衝撃の展開
- アンナとヒジョの2人の白熱の演技
- 水を表現した映像のクオリティ
映画『大洪水』全体の感想

結論から言うと、「完全に騙されました」。もちろん、良い意味で。
期待を裏切る「1作で2度おいしい」展開
最初は、水没していく高層マンションからどう脱出するかという、
王道のディザスター・ムービーだと思って観ていました。
しかし、物語は予想外の方向へ舵を切ります。
実はこれ、アンナと息子ジャインが「実験体」として
何度も同じ時間を繰り返す、SFループものだったのです。
中盤、アンナのシャツの数字が変化していく演出に気づいた瞬間、ゾクッとしました。
あの膨大な回数のループ。想像するだけで気が遠くなりますが、
絶望に負けず何度もジャインを探し求める彼女の姿には、自然と胸が熱くなりました。
繰り返される時間の中で目覚める「母性」
本作の核にあるのは、過酷なシチュエーションで育まれる「親子の愛」です。
・母アンナ: ループを重ねるごとに、人工的に作られたジャインに対して本物の「母親」としての愛情を注ぐようになる。
・息子ジャイン: AIでありながら、母を慕い、教えを守り行動する。
繰り返すことで経験を積む姿は、映画**『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を彷彿とさせますし、
AIが母への愛を抱く設定は映画『A.I.』**を連想させます。
『A.I.』では子が母を求めましたが、本作はその逆。
立場は違えど、そこに宿る感情の純粋さは共通しており、非常に考えさせられる対比でした。
「感情エンジン」が作る未来への疑問
物語の終盤で明かされる、実験の目的。
それは「感情エンジン」を完成させ、人工的に新人類を作ること。
ここで私は、一つの大きな疑問を抱きました。 「そこまでして、人類を残す意味はあるのか?」
複雑怪奇な人間の感情を、母性や愛情だけで再現できるのか。
そもそも人工物であれば、感情などない方が効率的ではないか……。
しかし、あえて「負の感情」を排除し、愛をベースに新人類を作ろうとしたのなら、
それはある種、平和な世界への切なる願いだったのかもしれません。
なぜそこまでして人類という種を継続させようとしたのか、
その執念の裏側を深掘りしたくなる設定でした。
このような設定の裏を考察するのもこの作品の魅力かもしれません。
韓国映画の映像技術
それにしても、映像のクオリティは良かったです。
マンションに押し寄せる水の質感、迫力。
韓国映画の技術力と、それをドラマに昇華させる脚本構成の巧みさには改めて驚かされました。
まとめ
「大洪水2」という形ではないにせよ、
誕生した「人工的な人類」がその後どのような文明を築いたのか、
ぜひ見てみたいと思わせる余韻がありました。
災害映画の緊迫感と、SFの知的興奮、そして親子のヒューマンドラマ。
未視聴の方は、ぜひ「騙される快感」を味わってみてください!
大洪水 キャスト紹介

キム・ダミ(アンナ役)
そこらの大学生ぐらいの子にしか見えず。
母親という設定に疑問もありましたが、
加えて博士という設定にもけっこう違和感がある。
何はともあれ、人工的に人類を作るという
なかなかの研究を実現させているので
かなり頭がいいのではないかと思われます。
パク・ヘス(ヒジョ役)
アンナ救出のために、いろいろ振り回される。
トラウマを抱えていて、救出にきている目的も
なんだか暗い。
救出のためには、全力を尽くしている。
仕事熱心な、まじめな人物。
クォン・ウンソン(ジャイン役)
人工的に作られた子ども。
すぐに行方不明になるのは設定上?
なんだか鈴木福くんみたいな顔に見えてきた。
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