あらすじ
女子大生の久保から住んでいる部屋で奇妙な音がすると
書かれた手紙が私宛に送られてきた。
また、その後、新たな状況が久保から伝えられた。
私は、その話に興味を持ち、その部屋の調査を
始めた。調査を続けるうちに、いろいろな事実が
明らかになっていく。
感想
淡々とした口調で、セリフが展開していくため
映画ではあるものの、怪談話をずっと聞いている感覚になる。
それが、逆に独特の怖さを出しているのかなと感じた。
怪奇現象は、通常その部屋、建物などに限定
されて行われていくのだが、この映画では、
どんどん話が広がっていき、関東から九州まで
広範囲で付き纏うという究極のストーカー幽霊であり
これはこれでどこにいても逃げられない恐怖がある。
引っ越してもついてくるという嫌な幽霊だ。
しかもその人だけに憑くのではなく、いろいろな
人に憑いていくからたちが悪い。
最初はアパートから始まり、その土地の過去の話。
さらに、その土地に移り住んできた人たちの
前の土地での話しと、話の展開は広がっていき
この歴史を探求していくようなところは面白い。
そのたびに、いろいろな謎が解かれていき
それと同時に、恐怖も増していく。最終的には、
聞いても語っても祟られるというところまで
行きついてしまい調査を中断するというところまで
行ってしまいました。さらに調査を進めていたら
どうなってしまうのかも気になる展開でした。
最終的には、話の編集のためにメールを受け取ったような
人にも憑いてしまい、私にも憑いたような描写もあり
もしかすると調査に関わった人間全員が、憑かれて
しまったのかなというような終わり方になってしまいます。
そんなにいっぱいに憑かないといけないと
幽霊も大変です。そりゃ口止めしとかないと
話した人聞いた人全員に憑こうと思ったら大変ですよね。
きっと編集社のところにきたのは、読者に読まれたら
憑くの大変だろ!って思ってきたのかなと
勝手な想像をして心の中で笑ってしまいました。
まとめ
怖い話などを聞くのが好きな人にはいいですし、
グロテスクなホラーは苦手な人でも見れる
ホラー映画に仕上がっていると思います。
おすすめ度 ★★★
人生の教訓にしようと思ったこと
キャスト
監督 中村義洋
探偵顔負けの調査力を見せつける。
近所の人からいろいろ話が聞けるのは、
この人に何かしらの徳を感じるからだろう。
本当に淡々と語るので、ホラー感が増す。
新居なのに幽霊に憑かれたようでちょっとかわいそう。
変な事象があっても長期的に住むのはなかなか
できることではない。オカルト好きにもほどがある。
引っ越し先でも音が聞こえだしたということで、
これから一生付き纏われるのではないかと
思ってしまうとかわいそうな子。
私を超える探偵力と人脈を持つ男。
なぜ、わざわざ夜にあんな怖いところに
みんなを連れて行ったのかは謎。人目をさけるため?
昼間でもよかったろうに。