あらすじ
海崎新太は、会社を辞めて、その後再就職をしようとするが、
再就職が決まらないまま、気付けばもう27歳。
同級生も結婚が決まるなど、周りは仕事もして、
プライベートも充実している現実に落ち込む。
そんな時、人生をやりなおしてみないかと声をかけられ、
1年間限定で高校生活を送ることに。
感想
プチ名探偵コナンみたいな設定ですね。
27歳が高校生に若返り、高校生活を送るという
ちょっといいサービス。しかも、周りの記憶も
しっかり消せるというアフターサービスも万全。
こんなサービスがあるのなら、それは利用してみたいと
思うかもしれませんね。
そういう設定自体はいいのですが、
全体的にそれぞれのキャラクターの細かい心情がうまく描かれないので、
ちょっと楽しい高校生活みたいなことで終始終わってしまうのが残念なところ。
リライフというのが、人生をやり直すためのプログラムなのであれば、
それなりに得るものがないといけないのですが、
映画で見る限りは、楽しい学校生活を送って、好きな子もできて、
もう一度充実した高校生活ができて満足だったなぁで
終わってしまった気がします。
上記が、映画だけを見たときの感覚での感想になります。
リライフは、原作の漫画があります。
原作を見て映画をみるとどうしても違和感がつきもの。
この映画に関していうと、漫画のほうが面白いと思います。
他の感想を見るとアニメがいいという声もありますので、
そちらを見るのもいいのではないでしょうか。
漫画では、もっとそれぞれのキャラクターの心情が描かれるので、
もっとキャラクターの感情移入することができると思います。
原作の映画化って難しいところはあると思います。
リライフに限っていうと、2時間という時間の中では、
各キャラクターの細かい心情まで描ききることができないので、
圧縮した分、全体が薄くなってしまった感じになってますね。
原作が個人的に良かったので、少し残念でした。
こういういわゆるリア充的な高校生活を送ってはいませんでしたが、
今、1年間高校生活を送るとしたら、どういう生活を送りますか。
こういう生活を送りたいと思いますかね。
さほど充実した高校生活は送ってはいなかったので、
後々につながるような勉強はしたいですね。
高校生っぽいことはあまりしないかもしれないですね。
まとめ
原作の漫画をおすすめします。どうしても原作と比較しますが、
映画が先だったら、原作のほうを見ようとは思わないかもしれません。
ちょっと充実した高校生気分を味わいたい人は見てもいいかなと思います。
おすすめ度 ★
人生の教訓にしようと思ったこと
キャスト
監督 古澤健
27歳で、その後再就職もできないという設定ですが、
かなりまじめな方なので、就職できないのはやや無理な設定かなと。
人の痛みのわかる心優しい人間が救われる世界がいいなあと思いました。
しかし、いきなり見知らぬ人から、若返って高校生活を
送りましょうなんて言って薬をもらっても飲む気にはなりませんよね。
人生に疲れて、自殺願望すらあったんではないかと疑ってしまいます。
不気味な笑い方の再現が見事でした。
原作ではもうちょっと天然キャラなんですが、
やや演じきれなかったところが残念。
テストでクラス1位を目指すなんてことを考えているなんて
ちょっとそういう子に現実であったことがないので
その向上心はすごい。というか、学校の食堂が無料になるという
その校則はなかなか楽しい。
いきなり怪しい薬を勧める営業マン。警察に通報されたりしていないか心配。
こんな薬を開発する会社自体が怪しい会社です。
悪用するような社員がいないようにコンプライアンスを充実させて欲しいですね。
原作では、もっと大活躍するのですが、映画ではその存在の
薄さがかわいそうになりました。もっと海崎を
手のひらで弄ぶようなキャラなんですけどね。
その部分を表現できていないのもちょっと残念でした。
この映画の中で、この子必要だった?って言わざるを得ない。
遊びに行くのに、男女各3人にしたほうがいいかなっていう数合わせ
のような扱いになっている。
しかし、原作では割と重要な役を担っていたりする。
原作をそのまま全部できないので、しょうがないことの典型だとは思いますが
ぜひ、漫画では空気みたいな存在ではないことを見てもらってはどうでしょうか。