あらすじ
遼一の恋人杏子はある日突然遼一の事だけ忘れてしまった。
遼一は噂になっている記憶屋の仕業だと考え記憶屋を探すことにする。弁護士の高原も記憶屋に興味を持ち一緒に探すことに。
■Prime Video |
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感想
☑他人の記憶が消せるという恐ろしい能力
記憶屋は他人の記憶が消せるという設定です。ある一部分だけ消せるようですがとても危険な能力ですね。
噂の中では記憶を食べるって噂もありましたが、記憶が消せるメカニズムは最後まで明かされません。
この設定を聞いた時に思い出したのは、漫画「マインドアサシン」です。知ってます?読んだことないかたはぜひ読んでみてください。アサシンというだけあって能力の使い方がちょっと違うのですが、良い話も多く好きな漫画の1つです。
映画の中の記憶屋は基本的には悪い記憶を消すっていうことを行っています。
ただ物語の後半に完全に私欲のために使ってしまいましたみたいなことをカミングアウトしていました。使う人のモラルに左右される恐ろしい能力です。
そして、記憶を戻さないところを見るとおそらく消した記憶は戻せないのでしょう。
能力を得るために何か修行したり、教育したりするシーンもないので、やけにかんたんに伝承できる能力のようです。ちゃんと能力を使うにあたり教育はして欲しいものです。
☑主人公が鈍感すぎる
冒頭から、幼馴染の真希がけっこうわかりやすい言動を行っていきますがまったく気付かない遼一。
記憶屋のこともですが、幼馴染の真希の気持ちも気付いていない鈍感さ。
勘が鋭すぎると物語が終わってしまうのでしょうがないですが、それにしても真希もアピールしすぎでしょと思うくらいわかりやすくアピールしてくれます。
鑑賞する側からすると先が読めてしまうし、鈍感すぎるのでちょっとイライラしてしまうところもあります。
☑彼女が記憶を失ったら
彼女が記憶を失ったらどうしますか?もう記憶を戻すこともできないとなったら。
もし本当に大切な人だったら、もう一度関係づくりをやるところからスタートすると思います。遼一はあきらめたような感じでしたが、再度やり直せばいいんじゃないかなと思いました。若いんだし。
記憶を取り戻すより早い気がしますね。あきらめるなら気持ちとしてはそれまでかなと思います。
☑娘の記憶を消す
弁護士の高原は、自分の余命が短いことを知っていて記憶屋に娘の記憶から自分の記憶を消すことを依頼するつもりでした。悲しませたくないというのが理由のようです。
離婚して再婚相手もいるので、自分は必要ないと思ったようです。本当にそれがいいかどうかは疑問ですね。いい父親だったから娘も慕っていたでしょうし記憶に残るからこそ、その後の人生、その子の人格形成にも大きく影響があると思います。
実際に記憶が消せるとしたらあなたはどうしますか?
悲しませたくないというのもわかりますが記憶を失くすということもまた悲しいことの1つだと思います。
私は消したくないですね。
☑記憶を消す側の人間
記憶を消す方も大変なようで、相手の記憶が見えてしまうんでしょうかね。そういうつらい記憶ばかり見ていたら、かなりメンタルがやられてしまうようにも思えます。
やはり幼少期から、メンタル的な部分もモラル的な部分も含めて教育を施してから能力を伝承して欲しいと思います。へたにメンタルやられてしまったら暴走しかねないですよね。
冒頭でも書きましたが本当に恐ろしい能力です。のこのこと依頼を受けて会いにいったりしていますが、記憶屋としてそういうリスク管理もしっかりして欲しいところですね。悪用されないことを願うばかりです。
まとめ
忘れたい記憶は消せるなら本当にいいですよね。
映画の中でもありましたが、忘れないと生きていけないような方が世の中にたくさんいると思います。
何があるかわからない世の中ですが、
かなうなら、世の中のすべての人が生きていけないほどのつらい経験をしない優しい世界だといいなと思いました。
キャスト
監督 平川雄一朗
山田 涼介(吉森 遼一役)
彼女に自分のことだけ忘れられてしまうというかなりつらい経験をする主人公。
なぜ学生のうちから相手を決めてしまったのかも疑問です。そんなに人生急がなくても良かったのでは。
芳根 京子(河合 真希役)
遼一にわかりやすくいろいろアピールしていますが、悲しいくらい気付かれない。
映画の中では、一番つらいだろうなと思います。やったことの罪がちょっと重すぎる。
佐々木 蔵之介(高原 智秋役)
なぜ離婚したのか今一つわからない。夫婦仲も悪そうには見えないですがいろいろあるのでしょう。
それほど娘のことを思うなら別れなきゃよかったのに。
蓮佛 美沙子(澤田 杏子役)
いきなり知らない人から彼氏だよなんて言われたら本当に恐怖でしかない。
遼一の立場からばかり考えていましたが、いきなり彼氏だと言われてあれこれ見せつけられたりする杏子の視点からも考えるといろいろ面白そうです。
ちょっと男性・女性の立場でも変わりそうですが、女性側だと本当に恐怖ですよね。
映画を見るのにおすすめなサイト
ネットで映画が見れるサイトはたくさんありますが、こちらのブログでは主に下記サイトを利用しています。映画の感想を見て、映画を見たくなったらぜひ参考にしてくださいね。