あらすじ
赤穂の国のサムライ・大石とその部下たちは、
吉良と謎の女ミヅキの陰謀により、
主君の命とサムライとしての身分を奪われる。
はぐれ者のカイは、主君の仇打ちのため
大石に力を貸すことに
感想
ストーリーの基盤は赤穂浪士
今回のお話のベースは
かの有名な赤穂浪士です。
主君の仇を討つために
47人で寄ってたかって
老人を討つお話ですね。
何か美談になってますが
個人的にはいつまで経っても
美談に思えないんですけど。
そんな赤穂浪士の話の中に
素性不明のカイを入れて
コンパクトかつファンタジーに
仕上げたのが本作品です。
赤穂浪士として視聴すると
面白くないと思いますので
パラレルワールドでの
赤穂浪士として視聴するのがベストです。
仇討ちする動機がとにかく弱い
元の赤穂浪士では、吉良に馬鹿にされて、
怒って殿中で斬りつけるっていう
展開だったと記憶しています。
この映画の中でも、
吉良を襲うというのは一緒ですが、
吉良の手下に主君が操られて
襲い掛かるということに
展開が変えられています。
でも主君が操られたということに
誰か気付く描写がないため
単純に気が触れた主君が何を思ったか、
客人である吉良に襲い掛かった
ということしか表現されていません。
そのため、吉良に仇討ちするぞって言う
動機が全く見えないのです。
仇討ちというよりも
ただの逆恨みに終始してしまいます。
せめて操られたことに
誰かが気付く、もしくは吉良が
カミングアウトするなどの描写を
入れてくれなかったのでしょうか。
そして、主人公であるカイ。
カイは、主君に助けられ
恩を感じているような描写がありますが
その割に扱いが悪く
同じ家臣団からは差別されているし
主君に恩を感じる描写ほとんどありません。
そのため、カイがそこまで主君に
肩入れする理由が分からず
ここでも仇討ちの動機が見えてこない
展開になってしまいます。
仇討ちが重要な要素なので
ここは丁寧に作って欲しかったところです。
吉良側の強敵の扱い
カイが序盤に吉良側の敵に
負けてしまう描写があります。
この敵が物語の終盤に出てきます。
もういい感じで出てくるんです。
こいつは強いぞって雰囲気を
プンプン醸し出すんです。
まさに今から戦おうかというところで
あろうことか、爆殺するという
暴挙に出てしまいます。
殺陣は見どころの映画だったんです。
なので、この強敵との斬り合いも
見せるべきだったと思うんです。
これを爆弾で片付けてしまったのは
残念でならないですね。
爆弾でも殺せないところを
カイが倒すって展開かと思ったら
本当に爆発で終わってしまったので
さすがギャグかと思いました。
外国人が日本映画を作るとビジュアル的にこうなる
雰囲気は嫌いではないんですが
ベースの話が日本の割に
建物やら装飾やらが、
中国とか韓国とかそのあたりの
イメージで作られています。
たまに和風も感じるのですが。
日本のイメージを勘違いしちゃった感が
否めないです。
個人的に嫌いではないですけどね。
だって映画ですから。
そしてファンタジーものなので。
まとめ
何より気を付けて欲しいところは
日本の赤穂浪士を愛してやまない人が
そのままのイメージで見ることです。
本当に別の話って感覚で見ないと
不快感しかないかもしれません。
外国人が忠臣蔵を作ると
こうなるんだなって視点でみるのが
ポイントですかね。
割り切れる人はぜひご覧ください。
キャスト
✅監督 カール・リンシュ
✅キアヌ・リーブス(カイ役)
ひどい差別を受けているけど
主君に恩を感じている。
育ての親みたいな人も
変な宗教染みてて
どこにいたとしても
良い待遇ではなかった気がします。
✅真田広之(大石内蔵助役)
浪士たちをまとめる役
日本版でも同じ役どころ
カイの力量をそこまで
買っていた描写も少ないので
出島までカイを探しに
いった理由はちょっと弱いかな
まとめ役としてもちょっと
力不足を感じてしまう。
✅浅野忠信(吉良上野介役)
物の怪を使って
浅野を操り自分を襲わせ
国を奪うことに成功
誰にも計画に気付かれず
将軍すらだましていて
完全犯罪が成立させた
まさかの逆恨みで
討たれてしまうとは
心理的な部分を読み切れ
なかったのが敗因
✅菊地凛子(ミヅキ役)
目的がわからない。
力がないので吉良を
操ったかと思いきや
最後の戦いを見る限り
普通に強い。
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