あらすじ
滞在先のホテルで津波に巻き込まれ、臨死体験をしたマリー。
事故で兄弟を亡くしたマーカス。
霊能者としての仕事を辞めて、普通に働くジョージ。
それぞれの人生を生きる3人が、いつしかめぐり会うことになる。
感想
人の死について考える映画ですね。
津波の臨死体験により、その体験を伝えたいと考える
マリー。この津波のシーンはホントにリアリティが
あったと思います。水の中が綺麗ということ以外は。
ほんとうにリアルだと何も見えないので、しょうがないですが。
冒頭から、本当に生死の分かれ目はある日突然くることを
思い知らされます。
そして、兄弟を亡くしたマーカス。
こちらも本当に突然の事故でした。それまで
何気なく普通の会話をしていた兄弟が、いきなり
いなくなる。マーカスは母親とも離れ離れになってしまい。
兄弟だけではなく、母親からも引き離されるという
ことになります。こんな小さな子が、一気に
悲しい出来事を背負うことになるのは、つらすぎます。
また、死んだ兄に会いたい一心で、霊能者を
探し続ける姿も、本当にかわいそうでした。
それだけに、ジョージと最後に出会ったのは
藁をもつかむ思いだったでしょう。
それに答えたジョージも泣けますね。
ジョージは、死者と会話ができる能力の持ち主。
その苦悩は、その能力を持った人にしか
わからないものでしょう。きっと伝えたいことを
伝えられなかった人は、世の中にいっぱい
います。その人たち一人一人の要望に応え、
死者と会話をするというのは、メンタルは
持たないですよね。現実でそういう能力を
持ってしまったら、本当につらそうです。
マリーと触れたときには、いつもと違う
場面が映ったようです。きっとジョージに
取って死以外のことが見えた、初めての人。
これから先、本当に一緒に歩んでいける
人が見つかったことは、うれしかったに違いありません。
まさに運命的な出会いです。
冒頭の津波のシーンは、本当にリアルでした。
映像としても楽しめました。
物語の中、3者の人生をよく描き、
やがて出会うところまで、うまく描いていたと思います。
3者の物語を同時進行していくので、
いろいろ話があっちこっち行くのが、
ややせわしい感じもしました。
おすすめ度 ★
人生の教訓にしようと思ったこと
人生何があるかわからないので後悔ないようにしよう
キャスト
監督 クリント・イーストウッド
霊能者として、死者と会話ができる。
触れたら見えてしまう能力のようなので、
できれば、コントロールできる能力なら便利だと思う。
特異な能力を持つといろいろ大変ですね。
ジャーナリストとして、伝えたいことがあるが、
なかなか思い通りにいかない。
人生では多々あること。死の体験から
スピリチュアルな世界に興味を持つのも
よく聞く話のようにも思えます。
兄を失い、母親とも別れないといけなくなるという
いきなりの不幸に見舞われる。
これだけ、悲しいことが続くと、確かに
霊能者に頼りたくなる気持ちもわかる気がする。
でも、小さい子なので、そこまで思いつくか
どうかはやや違和感があるかなと思います。