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きみはいい子 ネタバレ映画感想

あらすじ

悪戦苦闘する新米教師、子供を虐待することに悩む親や子供
認知症の気配がある老婆、自閉症の子を持つ親の苦悩
それぞれの悩みや問題を描いていきます。

感想

それぞれの視点で、問題点がよく描かれていると思います。
見ていて、気分が悪くなるのは、より現実に近いからでしょうか。

新米教師が悪戦苦闘しながら、保護者や子供たちとの
問題点を解決していく姿も、現代で問題になっている点を
よく描かれていると思います。
ピンポンダッシュして、なぜか先生が謝りに行く
おもらししたこの対処にしても、対応の仕方に問題があると言う親。
親の要望に応える学校、結果として、学級崩壊のようなことに
つながったり・・・。本当にわが身がかわいい人が増えすぎたんでしょう。
途中で教師が出す宿題「家族に抱きしめられてきてください」は、
これは、劇中の子供たちは、本当に抱きしめられてきたのでは
ないでしょうか。そのように感じた演出でした。
最後の教師が雨の中生徒の自宅に行ったシーン。
そのあとは描かれません。最初にその自宅に行ったときに
親に虐待を受けているかもしれないのに、その場で何もできなかった
あの時のことを後悔して、最後は向き合いにいったのでしょうか。
解釈は違うかもしれませんが、いろいろ考えてしまうシーンでした。

子ども虐待する親のシーンも胸が痛くなります。
正直なところ見るに堪えないシーンです。
自分の子供のことと重ねるからかもしれませんし、
子育てで、怒鳴りたくなる母親の気持ちもよくわかりますし
どこの親もこういうものだと思います。
ただ、ある一線を越えてしまうと、手が出てしまうのでしょう。
劇中でも、母親1人で子育てにあたるのは、休む暇もないので
本当に大変だと思います。自身が受けてきた虐待を
自分の子供にもしてしまうということに対しても
ものすごい苦悩があるのではないでしょうか。
この母親のシーンは本当に目をそむけたくなるような
シーンが多かったです。一番現実に近かったからだと思います。
現実社会でも、きっと同じようなことで悩む親はたくさんいるはずです。

自閉症を持つ母親と認知症の気配がある老婆の
やりとりもありました。認知症の気配のある老婆を
万引き犯として捕まえたものの、そのあと
自閉症息子を保護してくれたのが、この老婆だったという
まさかの展開。老婆をそのことも気にせず、自閉症の子を
ほめてくれます。どこにいっても謝ってばかりだった母親に
とっては、自分の子供が褒められるということは
ものすごくうれしいことだったんだと思います。
どれだけ肩身の狭い思いをしている人がいるのか
そういうことも想像してしまいます。

現実社会の問題点をよく表現した映画だと思います。
この映画を見て、人にやさしくしようという人が
どれだけいるのかはわかりませんが、何か感じて
くれる人がいるといいなと思います。見て欲しい人に
届けられるといいなと思いました。
やや現実に近すぎるので、本当に見るに堪えない
気持ちになってしまうことがやや難点かもしれません。
それだけ現実の問題点をよく描いているんだと思います。
悪く言うと描きすぎているのかもしれませんね。

おすすめ度 ★★★

キャスト

  • 監督 呉美保
  • 高良健吾(岡野先生役)
    新人の教師ですが、子どものことをよく
    考えている先生。ここまでいろいろ考えて
    くれる先生が、今の世の中いるかわかりませんが
    こういう先生を、わがままな親がつぶしてしまって
    いるのが、現代社会かもしれません。
    教師の立場と自宅での姿も描かれますが、
    教師も特別じゃなく、同じ人間なんだよって思えてきますね。
    学校の先生のオフの姿はあまり考えたことがないですね。
    優しそうな先生の役柄はよく似合ってましたね。
  • 尾野真千子(水木雅美役)
    自分自身も虐待を受けていたが、
    それを子供にもやってしまう。
    自分が受けたことは、やはり同じように
    やってしまうんでしょう。劇中では、同じ境遇の人に
    出会うことができて、きっと救われたと思います。
    子どもを虐待する役というのは、なかなか
    演じる方も嫌ではないですかね。
    言葉が少ない分、表情で細かい感情をよく表現していますね。
  • 池脇千鶴(大宮陽子役)
    水木と対照的に、明るく子育てを行っている。
    でも実は、水木と同じ境遇だったという設定。
    水木と対照的な役柄をよく表現していたと思います。
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