あらすじ
ある殺人事件を担当することになった
検察感の最上は、新たに配属されてきた検事沖野と
取り調べを行っていくが、その中で最上の
捜査の進め方に疑問を持つようになる。
ネタバレあらすじ感想
冒頭から大きな声は出さないで
冒頭から、最上の大声にびっくりしました。
ちょっと急な大声はやめて欲しい。
しかもイヤホンで聞いていたので。
本編全体的に、声が小さいんですけど、
急に大声出すシーンがあるので注意が必要です。
そこはどうでもいいところですが、教官として
説明するシーンがありますが、ああいかにも
キムタクって感じのキャラです。
白熱の取り調べシーン
沖野の松倉の取り調べシーンは、かなりの白熱した
シーンでした。ここだけでも見て良いかなと
思うくらい。ほんとに熱のこもった演技でした。
きれいごとではだめなんですね
最上も裏社会とつながっているところを見ると
現実社会もきっとそうなんだろうなと思います。
やはり、情報屋的なつながりは必要なんでしょう。
検察官として、いろいろ良いこと言っていても
どこかで汚れることもやはり出てくる。そういうものも
利用しないとうまくいかないのでしょう。
今回は、復讐を果たすために最上が犯罪に手を染めます。
過去の犯行を自供させるため、そして、自供した
犯人に復讐を果たすため、そういう裏のつながりも
利用して、殺人まで犯すのですが、こういうところは
本当に悩むところです。容認するか否か。
殺された人も、殺されてもしょうがないのでは
と思うところもあるが許されるようなことは
していないから。個人的な感情で言えば
それは、情状酌量の余地があり、許されてもいいんじゃ
ないかと考えてしまいます。こういう映画全般ですが
現実問題として考えると、難しいですね。
自分がその立場になればどうするかは、本当にその立場に
立たないとわからないですね。
なぜかカップル成立
沖野と実はスパイみたいなことをしていた
事務官が、なぜかカップル成立。
最上の不正を暴くために、危険を冒すというところが
吊り橋効果が働いているというようなことですかね。
この描写が必要だったかはわかりませんが、とくに
この描写はいらないんじゃないかなと思いますが、
それだけ危ない橋を2人で渡ってるんだよっていう
表現なのかもしれません。
ただ、それだけの決意をもってやっているのに
最上に対しての追求というのは、もっと
やらないのかというところで疑問が出ます。
それだけの決意でやっているのであれば、
最後まで追って、真実を暴くというのが
必要じゃないでしょうか。映画の中では
そこまで追い詰めての最後ではなかったので
ちょっと違和感があるかなと思いました。
もしかしたら、後日談で、最終的に追い詰めて
いるのかもしれません。そういうのを想像するのも
映画の楽しみ方の一つでしょう。
まとめ
人生、清らかなだけでは無理なのかなと
やはり、何事もグレーな部分が必要なのかもしれません。
必要悪というのがやはり必要なんでしょう。
また、中にはそういうグレーなものが許せずに
人間、真っ白であるべきだという人もいるのだと思います。
ただ、人ってやっぱりグレーなところを持ち合わせて
バランスをとっていると思います。
真っ白な感じでは生きていけないですね。
そんなことを考えた映画でした。
評価/キャスト
オススメ度 ★
ジャンル:サスペンス
監督:原田眞人
出演:
- 木村拓哉(最上役)
できる検事ですが、今回は復讐のため
あの手この手を使っていきます。ちょっと強引
すぎるだろと思うところもありますが、
復讐の手段は褒められてものではないですが
正直共感できるところが多いです。
- 二宮和也(沖野役)
徐々に最上を疑っていきます。
尊敬している人間に対して、不信感を
抱いたときに、その人に対して言えるかなと。
今回は、検事を辞めて、不正を追及する
側になりましたが、現実だったら
ものすごい葛藤があるなと思いました。
取り調べの迫真の演技は見入りました。
- 吉高由里子(橘役)
不正を暴くのを生業としているような人。
スパイ的な人物ですが、そういう人物を信用
するのは難しいですね。映画の中では、
沖野とカップルになっていましたが、
個人的には、疑いの目で見てしまうので
そばに置いておくのは無理だなと感じました。