あらすじ
神紅大学のミステリー愛好会に所属する明智と葉村は、神紅の「ホームズ」「ワトソン」と呼ばれている。2人はある事件をきっかけに「剣崎比留子」と出会う。
2人は剣崎からロックフェス研究会の合宿に参加しないかと誘いを受ける。事件のにおいを感じとった二人は、合宿に参加することに。
感想
タイトルからすると完全なサスペンスものと思いましたが、完全に裏切られた形でした。探偵ものとゾンビを融合させるというのは、発想が斬新で面白いと思います。良いか悪いかは別として。
全体的な内容については、コメディタッチで描かれ、それに謎解きが組み合わされているという感じで、ゾンビものではあるのですが、ライトな感じで見ることができます。
コメディがメインにあるので、グロテスクなシーンは少なく、レントゲン映像で代用したりしており、ホラーものが苦手な方でも、特に苦も無く見れるのではないかと思いました。
葉村と比留子の掛け合いは、軽快な掛け合いが続いていきますので、掛け合いを楽しみながら見ることができます。個人的に、こういう掛け合いは大好きです。
ちなみに、神紅のホームズこと明智君に関して、ある程度キャラを作ってくれているのにも関わらず、最後まで期待するだけさせておいて、特に見せ場という見せ場もなく出番が終わってしまうため、ただのウザイキャラクターとして終わってしまったのが、非常に残念です。
連載漫画で人気がなかったので、メインキャラ変えましょうか?と似たような感覚を覚える扱いです。
謎解き映画ととゾンビ映画の組み合わせというのは、冒頭でも書きましたが、斬新だと思います。
そんな組み合わせはあまり見たことはないので、新鮮さとしては評価される作品だと思います。ゾンビを絡める必要があったかは別ですね。単純なコメディタッチな推理物としても十分面白く作れたのではないかと思います。
屍人荘での事件については、解決されたのですが、もう1つのゾンビの原因についてなんの解決に至っていないのは衝撃的でした。
あれだけ明智のことをひっぱっていたので、別荘での事件をゴタゴタやっているうちに、明智がゾンビの件の犯人は捕まえましたよ
っていうような展開が待っているのかと思いましたが、まさかの放置。
ゾンビを作り出した原因・犯人については未解決のまま映画が終わります。なんという消化不良。もしくは続編の作成でもねらったのでしょうか。その部分が少し残念な感じでした。
まとめ
推理映画としてもゾンビ映画としても、特別面白いというところはありません。個人としては、感想でも書いたとおり、葉村と比留子の掛け合いだけで十分楽しめる映画でした。2人の軽快な掛け合いのコメディ感覚の映画が好きな方にはオススメできる作品かなと思います。
キャスト
監督 木村ひさし
神木隆之介(葉村譲役)
神紅のワトソンと言われている?ことあるごとに比留子に対して”かわいい”っていう感想を述べる素直さのある子。助手として有能?
浜辺美波(剣崎比留子役)
今回の目的は葉村の獲得?独特の雰囲気で事件を解決に導いていきます。ちょっと不思議なキャラクター感が好きです。
葉山奨之(進藤歩役)
ロックフェス合宿の幹事。彼女思いなのかそうじゃないのかよくわからない子。
矢本悠馬(重本充役)
何かあまり特徴もなく見せ場もなく終了してしまったのでちょっとかわいそう。メモの件もさほど触れられず。
佐久間由衣(名張純江役)
この子もさほど目立つこともなく、最初に別荘で襲われそうになったり、薬が減ってたくらいの部分しか活躍できず。
山田杏奈(静原美冬役)
割とかわいそうな目的でロックフェスに参加。ケイタイを落とす必要があったかは疑問
大関れいか(下松孝子役)
合宿参加目的も権力をうまく活用するためだったようですが、やはり欲にまみれるとろくなことがないんですね。
福本莉子(星川麗花役)
彼氏に連れられて、無理に参加させられたうえにゾンビに襲われるっていうかわいそうな子
塚地武雄(出目役)
この学生の集まりの中に入れこむことが必要だったかどうかはちょっと疑問がある人。いなくてもよかった気もします。
ふせえり(高木役)
出目さんと同じですが、学生の中に一般の大人が混じっているので、別にいなくてもよかったのではないかなと思いました。
池田鉄洋(菅野役)
執事のような役割ですが、あんな状況化でも冷静に仕事をこなす素晴らしい人。
古川雄輝(立浪役)
七宮とつるむOB。音楽本当にうるさかった。
柄本時生(七宮役)
社長の息子ということで、悪いことやってそうな子。こういうOBがいたらいやだなと思います。
中村倫也(明智役)
もっと大活躍するのかと思いきやそれほどの活躍もない。かわいそうなホームズ。もっと活躍するのかと思いましたよ。