あらすじ
入院中の渡良瀬に対して書いた寄せ書きを届けることになった岡田。渡良瀬は、発光病をわずらっており、余命0の申告を受けている。外出もできない渡良瀬に変わり、岡田に自分のやりたいことを代行させることにする。
感想
余命宣告を受けていながら明るく振る舞う渡良瀬。最初は明るいキャラだが、病状が進むにつれてその心境にも変化が出ていることも描かれていてその点は感情移入しやすかった。
徐々に死が近づくについて、それに対しての心境の変化なども演じられていた。
代行を頼まれた岡田も、無表情で感情の読み取りにくい感じではあるものの、死んだ姉のこともあって、こういう代行を引き受けたのかもしれない。
渡良瀬の依頼をこなしていく姿は良い人としか表現できない。渡良瀬の父親に会いにいったり、病院に忍び込んだりと本当になんでもやってくれる。行動力がありすぎる。
そんな岡田の影響もあり、心境にも変化が出た渡良瀬の気持ちを話すところは、死を間近に控えているというところもあり、本当に心をうつ内容だった。
死を前にしてあれほど達観した心境になれるかどうかは疑問だが、それもひとえに岡田のおかげなんだと思う。
奇病のわりに、岡田の姉の彼氏が発光病だったという設定には、ちょっと無理があるなど思った。いくらなんでも狭い範囲で起こりすぎ。まあ、それは映画なので良しとする。
姉は、彼氏を失って自殺(岡田は事故だと主張)をしたのではないかと思われるが、渡良瀬は、自分の分まで生きるようにと、岡田に代行依頼をかけることで、この部分に対照的な表現をしている。きっと岡田は長生きするだろう。
まとめ
死に至るまでの心境の変化など、わかりやすく表現されていたと思う。これに先立ち、君の膵臓を食べたいを見ていたので、どうしても似ている設定に思えるが、個人的には、こちらのほうが主人公に感情移入しやすかった。
君の膵臓を食べたいは、死の間際にしては元気すぎたのかな。
キャスト
監督 月川翔
永野芽郁(渡良瀬まみず役)
君の膵臓を食べたいでは、自由に動き回れたので一緒に連れまわす展開だが、こっちは、動けないので代行依頼という形をとっているが、あまり変わらない。遊園地に1人でいかせるのは、かなりの罰ゲーム。ディズニーランド別行動ツアーが浮かんだ。
北村匠海(岡田卓也役)
君の膵臓を食べたいでも、君同じようなことしてたよねっていいたいくらい。キャラかぶりすぎ。配役も同じなのでせめて違う子に演じてもらったほうが良かったんじゃないかと思ってしまった。
本当にいい子すぎる。表情は乏しいが、こんな気遣いができる息子が欲しい。
優香(岡崎役)
めちゃめちゃ理解力のある看護師だが、ちょっと2人に自由にさせすぎ。そして責任は取らない。