あらすじ
友人3人と犯罪あらすじを犯してしまい逃走をはかるも、ふとしたトラブルから、空き家にて一夜を過ごすことに。そこで不思議な体験をすることに・・・。
ネタバレあらすじ感想
タイムトラベルものだけど・・・
現在と過去に手紙だけが行き来するという不思議なストーリー。
ほとんどのものが、主人公たちが、現在、過去を行き来したりする
話は多いが、手紙だけが現在と過去を結び付けて行き来するというのは、
新しい形ですね。
ナミヤ雑貨店では、悩み相談の手紙を受け取り、それに対して返事を
書くというやりとりを行っていました。そのやりとりが、過去と現在で
行われつつも、いろいろなことが、惹かれあうように繋がっていきます。
店主の思いの強さがそういった奇蹟を起こしたということでしょう。
松岡君はそれでよかったのか。
最初の松岡という青年は、子供を救うため、燃える建物の中に入っていきます。
案の定、子供は助かりますが、青年は亡くなります。何か残せたかなと
やや満足げな感じを受けましたが、まだ何も残せていないのに、子供を救えた
というだけで、自分の人生を満足できるでしょうか。自分なら、後悔しか
残らないかもしれません。
しかし、この青年は、この助けた子供の姉が、天才的な才能を持っていたために
自分の曲を後世に伝えることができました。たった1回聞いただけで、
曲を覚えるという音楽の才能です。青年の歌は、少女によって後世に伝えられました。
こういう場合の著作権はどうなるのか、やや気になる案件です。
死んだあとに、自分の作り出したものが、後世に伝わる。
個人的には、生きているうちに結果を残したいと思うので、やはり一番救いが
ないのは、この松岡君のように思えてなりません。
一番共感できた店主の思い。
この少女は、大きくなり友人を救います。
母親が、無理心中をはかり、自分と一緒に死のうとしたと勘違いしたからでした。
この事件は、ナミヤ雑貨店の店主にも大きな影響を与えます。
自分が、この母親の相談に手紙でのっていたからです。
自分の回答したことで、悪い影響も与えていたのではないかという気持ちは
よくわかりました。自分自身も、形は違えど、アドバイスしたことで
何か間違えた方向に進めてしまうのではないかと思うことがあります。
きっと、相手の人生を左右するようなこともあるので、店主の不安は
もっともっと大きなことだったでしょう。
自分の回答で、その後の人生がどうなったのか知りたいというのは
当然のことです。自分も他人に行ったアドバイスが、本当にために
なったのかは、めちゃめちゃ気になります。
未来からの回答が、店主のもとに届いたときは、
本当に、いい方向に変わった報告ばかりでした。
手紙ならではのことかもしれません。こういう報告ばかりなのは
やや違和感はありましたが、店主が真剣に回答した結果
周りを幸せにすることができたのだと思います。
手紙ならではのありがたさというか、これが現代のSNSという
ものであれば、このような結果は生み出されないでしょう。
悪いことばかりではないですが、やはり悪意のあるものも
多いのが現実です。アナログのいいところなのかもしれません。
白紙でも回答しちゃう店主はすごい
店主の最後の回答はものすごいです。白紙の文面から
そのようなことを読み取れるとは、何者かと思います。
それが、最終的に青年を救うことにもつながったのでしょう。
もちろん許したと思いたい。
3人は最後に、犯罪の被害者のもとへと行きます。
おそらく、被害者もこの3人を許し、3人も反省し
それぞれの道に進んでいったのでしょう。
やったことは許されないことではありますが、きっと
被害者もこの3人の気持ちを汲んで許したいに違いありません。
まとめ
タイムトラベルのような要素があるものは、
複雑になるものが多いですが、1つ1つの
つながりがわかりやすいため、あまり難しく考えずに
見ることができました。
一番は、やはり店主の回答を知りたいという気持ちは
本当に賛同できました。違和感は感じつつも、
その回答が、本当に良い回答ばかりで、店主が本当に
救われたなと思いました。自分も、そのような
回答が周囲の人にできているといいなと思います。
なんとなく、自分の言動に責任を持たねばと思った作品でした。
評価/キャスト
オススメ度 ★★★
ジャンル:ドラマ
監督:廣木隆一
出演:山田涼介、西田敏行
主題歌
ナミヤ雑貨店の主題歌は山下達郎さんの「REBORN」です。
映画の内容としっかりあった素晴らしい音楽だと思います。
主題歌を聴きたいかたはレコチョクから
■ナミヤ雑貨店主題歌「REBORN」レコチョク