未曽有の危機を前には国際問題もなんのその

「白頭山が噴火する」という未曾有の危機を前に、
韓国の軍人たちが作戦を実行する。
タイトルから想像するパニック映画の枠を大きく飛び越え、
スパイアクション、政治サスペンス、
そして濃厚なバディドラマが詰め込まれた128分。
手に汗握る展開の裏側にある「いや、そうはならんやろ!」
というツッコミどころも含め、本作の魅力を徹底解剖します。
映画『白頭山大噴火』の作品情報とあらすじ

基本情報
- 公開年:2021年
- 監督:イ・ヘジュン/キム・ビョンソ
- 上映時間:128分
あらすじ
北朝鮮と中国の国境に位置する聖山・白頭山(ペクトゥサン)が、
観測史上最大の爆発を起こした。その衝撃はソウルをも襲い、
高層ビルは崩壊、道路は陥没し、都市は一瞬にして壊滅状態に陥る。
さらなる大噴火が起これば、朝鮮半島全体が消滅するという
絶望的な予測が立てられる中、
韓国政府は、大統領府直属の作戦を開始。
爆発物処理班のチョ・インチャン大尉は、
除隊当日という人生の節目に、北朝鮮にある核を盗み出し、
白頭山の地下で爆発させて噴火の圧力を逃がすという
任務を課せられる。
予告
この映画の3つの見どころとまとめ
この映画の3つの見どころ
- 「そうはならんやろ!」を凌駕する映像の迫力
- イ・ビョンホン×ハ・ジョンウ、夢の競演が生むバディ感
- 噴火よりも恐ろしい(?)複雑すぎる国際情勢
「そうはならんやろ!」を凌駕する映像の迫力
冒頭、ソウルの街が波打つように崩壊していくシーンは、
ハリウッド大作に匹敵する絶望感です。
「これ、マグニチュード9クラスじゃないと無理では?」
「耐震強度が弱すぎるのでは?」と
冷静なツッコミを入れる隙を与えないほどの
スピード感で描かれます。
また、中盤のダム崩壊による鉄砲水など、
リアリティを度外視してでも「観客に最高の恐怖と興奮を届ける」
という韓国エンタメの映像技術に感心しました。
イ・ビョンホン×ハ・ジョンウが生むバディ感
冷徹で裏の読めない工作員ジュンピョンと、
ひたすら家族を想い、怖気付くインチャン。
本来出会うはずのなかった二人が、
いがみ合いながらも絆を深めていく姿が本作の核です。
特にラスト、ジュンピョンが「誰かがやらなければならない」と
犠牲になるシーンは王道ながら胸を打ちます。
インチャンとの対比で描かれたからこそ、
あの孤独なスパイが「家族の未来」に希望を託す幕引きが、
より一層際立っていました。
噴火よりも恐ろしい(?)複雑すぎる国際情勢
本作の最もユニークかつ恐ろしい点は、
災害以上に「人間同士の対立」が描かれている点です。
火山を止めるために北に潜入したはずが、
いつの間にかアメリカ軍と中国の介入を招き、
現場は銃弾が飛び交う三つ巴の戦場に。
火山が国境にあるなら中国に協力してもらえばいいのでは?
アメリカに核を融通してもらえば解決では?という
現実的な解決策をあえて無視し、極限状態での政治的シミュレーションを
エンタメとして描き切った点は、他のディザスター映画にはないスパイスとなっています。
まとめ:描かれなかった「最強の帰還劇」への妄想

ラスト、無事に家族と食卓を囲むインチャンの姿に安堵しつつも、
映画を観た誰もが思うはずです。
「どうやって北朝鮮を端から端まで縦断して帰ってきたんだ?」と。
火山灰で飛行機は飛ばず、車もまともに走れない、
さらに米・中・北の軍がひしめく地獄絵図の中を、
電話一本の奇跡を頼りに生き抜いたインチャン。
彼こそが実は最強の生存能力を持っていたのかもしれません。
緻密なロジックよりも、二人の男の魂の交流と、熱量に圧倒される一本。
細かいことは考えず、ポップコーンを片手に
「あり得ない!」と楽しみ尽くすのが正解の大作でした。
キャスト紹介

イ・ビョンホン(リ・ジュンピョン役)
元工作員。二重スパイの過去を持つ男。
冷徹さと父性のギャップが魅力。
ハ・ジョンウ(チョ・インチャン役)
爆発物処理班の大尉。ヒーローらしくない
「普通の男」だからこそ共感できる主人公。
マ・ドンソク(カン・ボンレ役)
地質学教授。普段の「剛腕アクション」を封印し、
理屈で解決しようとする意外なインテリ役。
ペ・スジ(チェ・ジヨン役)
インチャンの妻。夫の帰りを信じ、
瓦礫の街を生き抜く強い女性。
どうやってあの鉄砲水を潜り抜けたのか。
それだけは疑問。
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